占いは未来を決めるものではない

世の中には色々な種類の占いがあります。
占星術や手相占い、四柱推命やタロット占いなど、数え上げればキリがありません。

ところでなぜ占いをするのかといえば、未来を知りたいからですよね。
意中の相手との恋愛は成就するのか、今後の仕事は順調に進むのか…などなど。
大なり小なり、未来を知りたいから占いに頼るのが人情です。

ただ、占いは「確定した未来」を知るためのものではありません。
今回は、占いを利用するにあたっての考え方をお伝えしたいと思います。

目次

占いで知れるのは「現時点」における未来である

大前提として、占いで知ることが出来るのは「現時点」での未来です。
つまり、「今のままだとこうなる」という示唆に過ぎないわけですね。
当然その後の行動しだいで、いくらでも変えることの出来るものです。

勘違いされがちなのですが、占い師の言ったことは確実に実現する訳ではありません。
本人の意思や行動に関係なく「絶対に起こる」ということであれば、それは「予言」の類になります。

例えば事故にあったり怪我をする暗示があったとして、それが現実になるかは別の話です。
「事故にあうかも知れない」という情報を先に知っていれば、あなたは普段よりも気をつけて過ごすはずです。
結果として、事故を避けることが出来るということです。

占いの結果は変えることが出来るということを、まずは知ってください。
では、占いとどのようなスタンスで付き合っていけば良いのか、考え方をご紹介します。

占い=地図と考える

占いで望ましくない結果を回避する

占いを十分に活用するには、占いを「地図」のようにとらえるのが良いです。
占いが教えてくれるのは、自分の現在地と、目的地に向かうまでの道筋や障害についてです。

先ほどの例で言えば、事故にあうかも知れないということをあらかじめ知っていれば、
事故を回避することが出来ますよね。

自分の未来について、望ましくない結果が起こることを先回りして知っておくこと。
それはつまり、地図を見て行き止まりや一方通行の道をあらかじめ知っておくことに似ています。
ドライブに出る前にしっかりと道筋を立てて、スムーズに目的地に着けるようにするのです。
(もっとも最近はカーナビやスマホでリアルタイムに調べられますが…)

もっと言えば、道が険しそうなら目的地を変えてしまっても良いわけです。
未来をあらかじめ知ることが出来れば、対策できることはいくらでもあります。

良い結果でも未来は変わるかも知れない

占いで知った未来は変えることが出来るとお伝えしました。
望ましくない未来を事前に知って回避することが出来るわけです。

一方で、良い結果が出たからと言って油断するのは禁物です。
何度も言っていますが、占いが教えてくれるのは飽くまでも「現時点」での未来です。

今のまま進んでいくと、この結果にたどり着くよ、と教えてくれるわけです。
つまり、今のまま進まなければ結果は変わるよ、ということにもなります。
自分の望んだ未来が訪れる可能性が高くても、それは今のままの行動を続ければです。

合格を熱望している試験に合格する可能性が高いとして、慢心すればライバルに抜かれます。
意中の相手が振り向いてくれる暗示が出ても、自分を磨くことや思いやりを忘れれば気持ちは冷めてしまいます。

何度でも言いますが、占いは未来を決定するものではありません。
飽くまでも、あらかじめ未来を知っておくことで、その後の生き方に役立てるものです。
良い結果が出たからと言って慢心すれば、せっかくのツキも逃げてしまいますよ。

占いとの上手な付き合いかた

ここまで、占いとは現時点での未来を知るためのものだと言いました。
その話をひっくり返すようで申し訳ないですが、そもそも人間は未来のことなんて知りようがありません。
占いで知ることが出来るのは、飽くまでも「見通し」です。
「こうなる」ではなく「こうなりそう」であることを、しっかりと覚えておいてください。

世間一般で、占いというとやはり怪しさとか、うさんくささがあるんじゃないでしょうか。
迷信だとか、当たるわけないと思われる方もいるでしょう。
一方で、占いにのめりこんでしまって大事なものを失う人もいます。

ちょっと古い話ですが、お笑い芸人のオセロの中島さんが、占い師に騙されて…というのがありましたよね。
占いに依存してしまったために、ご自身の大事なものを失ってしまったんだと思います。
本当にお気の毒に思います。

当たるも八卦、当たらぬも八卦の占いですが、それでは人はなぜ占いを見たがるのでしょう?
どんなにバカにしている人でも、信じていない人でも1度くらいは見たことがあるはずです。

人は未来を知りたいのです。
自分の行く末が決まっていない、今後どうなるか分からないというのは、ものすごくストレスなんです。
努力が報われるか分からない、想いが実るか分からないのは苦しいものです。

そんなとき、占いがあなたの力になってくれます。
占いはあなたの未来を教えてくれる鏡です。
しかし、結局のところ未来はあなた自身が作り上げるものなのです。

未来を映す鏡として、あなたの手元に、
それでいて、依存しすぎることの無いよう、上手に占いを活用してくださいね。