ブックレビュー 西谷泰人『的中手相術』

手相占いの大家、西谷泰人先生による指南書、『的中手相術』のブックレビューです
大きい書店の占いコーナーにはだいたい置いてあります。
初版が出版されたのは2004年なのですが、今でも重版されている人気ぶりです。

目次

人気の秘密は実践のしやすさ

通読すれば誰でも手相占いが出来る

手相占いの指南書は、世の中にごまんとあります。
とにかく色んな占い師さんが本を出版しています。
ゲッターズの飯田さんは一時期テレビで話題になりましたが、あの方も本を出しています。

私は結構な数の指南書を読んできましたが、西谷先生の『的中手相術』が一番実践しやすいと思います。
西谷先生の指南書では、手相を見るために必要な知識を網羅できます。
これが実践しやすさの秘密です。

手相占いの本は結構数がありますが、その多くが「○○線」について書かれたものです。
例えば結婚線が2本あるから離婚するとか、生命線が長いから長生きするとか、そんな内容です。

でもそれって、「手相占い」ではなく「○○線の見方」に過ぎないんですよね。
実際に手相占いをするには、それぞれの線の持つ意味だったり、出方によって意味が変わることを理解する必要があります。

西谷先生のすごいのは、手相そのものの見方を解説してくれている点です。
単純に線の持つ意味だけではなく、手相占いの中でその線が持つ意味を教えてくれます。

流年法をマスターすれば未来が分かる

また、本書を読むことで身につく手相術として最も価値があるのは、西谷先生独自の「流年法」です。
流年法とは、手相を見ることで人生の転機や大病を患う年齢を言い当てるための技法です。

なぜそんなことが出来るのか、疑問に思うかも知れませんね。
実は生命線や運命線といった、主要な線には年齢が刻まれています。
線が始まる点を0歳、線が終わる点を100歳として、間の年齢を割り出すのです。
西谷先生はこの手法で、クライアントさんの重要な転機の数々を言い当てています。

私も自分の手相を見てみたところ、大学受験に全力を注いだ17歳の時に、「努力」を意味する相が出ていました。
また、結婚した歳もしっかりと刻まれていました。
この正確さには正直驚きました。

手相占いは当たるのか?

手相占いは統計学で成り立っている

私は自分の手相を見てその正確性を確信しましたが、「本当に手相占いは当たるのか?」
と疑う方もいらっしゃるでしょう。

その気持ちは理解できます。
思えば私が初めて手相占いに興味を持ったのは、小学校の図書室で心理ゲームの本に混じって、
手相占いの本が置いてあるのを見つけたときでした。
内容はさすがに子供向けだったので、占いというより心理ゲームに近いものでした。
本当にこんなものが当たるのか、疑問を持っていたものです。

この点については、手相は統計学をもとに成り立っているというのが参考になるでしょう。
本書の表紙下部には、京都大学名誉教授の久保田競先生の言葉が引用されています。
「手は外に出た脳である。」

手相占いの歴史は古く、日本では豊臣秀吉が天下を取るため、天下人の手相を刀で彫った逸話があります。
古くから続けられている手相の研究により、手相と未来には一定の相関があることが分かったのです。
これが手相占いを構成するものです。

西谷先生は、「手相は四次元を二次元にうつしたもの」と表現されています。
本書の冒頭に西谷先生のインタビューが掲載されています。
アメリカで行われた取材で、アメリカで流行している「サイキック」(いわゆる霊視のようなもの)と、
手相占いの違いについて語ったものです。

サイキックは、未来に起こりうる出来事を映像という形で見ることが出来ます。
相談者にとっては、その出来事の詳細まで知ることが出来るというメリットがあります。
しかしサイキックには弱点があり、その出来事が「いつ起こるか」ということについては分からないのです。

一方で手相占いは、四次元を二次元にうつしたものである手相を用いて占います。
四次元、すなわち時間の概念を含んだ情報が手のひらに現れます。
未来の出来事を予測するとともに、それが「いつ起こるか」が予測できるのです。
裏を返すと、手相占いでは未来の出来事のイメージを見ることは出来ません。
しかし時期が分かっていれば、十分に対策を立てることが出来ます。
「いつ起こるか」がわかるのが、西谷先生の手相占いの一番の強みなのです。

初心者でも習得可能

ここまで紹介してきましたが、未来に起こりうる出来事を予測できると聞いてどう感じたでしょうか。
「それは西谷先生だから出来るんじゃないの?」と思われるかも知れません。
その疑問は至極まっとうなものです。私たちのような凡人が、未来を知ることが出来るといわれてもピンとこないですよね。

しかし本書を通読すれば、初心者でも的中させることが可能です。
さすがに西谷先生のようにズバリ的中とはいきませんが、2,3年くらいのズレで済む程度には予測できます。

なぜかと言うと、感覚や霊感に頼るのではなく、西谷先生が編み出した「流年法」を使うからです。
生命線上の一定の間隔で年齢をはかり、具体的な年齢を言い当てることが出来ます。
長さを測ることさえ出来れば誰にだって出来るので、極論を言えば小学生にだって使える技法です。

当たる手相占いを学びたければ、絶対におすすめできる

西谷泰人先生の『的中手相術』のレビューをしてきました。
魅力が伝わりましたでしょうか?

ここでは突っ込んだ話はしませんが、手相占いは「相術」と呼ばれる分類になります。
占いは3つに大別されるのですが、その1つが相術です。
残りの2つは、占星術などに代表される「命術」と、タロット占いが有名な「卜術(ぼくじゅつ)」があります。
それぞれに特徴がありますが、相術は見ただけで分かる技法なので、比較的とっつきやすいです。
手相のほかにも人相術などがありますが、相術の中ではトップクラスに正確なのが手相術です。

本格的に占いを勉強したい人にとって、まさにバイブルのような1冊になります。
私は必要に応じて指南書を買い足していますが、何か分からないことが出たときに見返すのは、
結局この『的中手相術』だったりします。

手相占いに興味がある方、とりあえず始めてみたい方にもおすすめです。
もちろん本格的に、職業として手相占い師を目指す方も、この本で勉強すれば揺るがない基礎が身につきます。
初学者の方からプロ志向の方まで、幅広くオススメできる良書です。
お近くの本屋さんで、ぜひお手に取ってみてください。